こんにちはー! ライターのショウマルです。
アニメ化や単行本の大量重版など現在話題沸騰中の『呪術廻戦』は、週刊少年ジャンプが誇る大人気作品です。
ややダークな世界観と、個性と魅力に溢れるキャラクター達の織り成すストーリーは、読者のページをめくる手を休ませません。
本記事はそんな『呪術廻戦』の9巻収録、第73話「懐玉ー玖ー」の感想ネタバレ記事です。
呪術廻戦を全巻お得に見る方法はこちらの記事でも紹介しています。

まずは前回の振り返りからいってみましょう。
Contents
72話「懐玉ー捌ー」のあらすじ
特級呪具「天逆鉾」の効果”発動中の術式強制解除”により、致命的な攻撃を受けてしまった五条。
甚爾の攻撃に慈悲は一切無く、五条はそのままめった刺しにされ、倒れてしまいました。
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(出典:呪術廻戦9巻 芥見下々 集英社)
一方、”天元”の待つ高専の最下層”薨星宮(こうせいぐう)”への参道に到着した夏油、黒井、天内。
世話係の黒井が「わたしはここまでです」と頭を下げると、天内は「黒井 大好きだよ」と彼女を抱きしめました。
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(出典:呪術廻戦9巻 芥見下々 集英社)
黒井と別れた後、夏油の案内で本殿まで到着した天内。
本殿の真ん中には大樹がそびえたっており、その根元は”天元”による「特別な結界」の内側です。
結界内には招かれた者しか入ることが許されず、夏油の案内もここまでの様子。
遂に天内の”同化”の時がやってきたかに思われたその時―― 天内には、「引き返す」という選択肢も、夏油によって与えられました。
接触前から夏油・五条間で「星漿体が拒めば同化はナシ」と決めていたようであり、夏油は「私達は最強なんだ」と述べ、天内の未来を保障します。
それを受け、涙ながらに引き返す方を選択した天内。
(出典:呪術廻戦9巻 芥見下々 集英社)
夏油が伸ばした手を、天内が掴もうという、まさにその時。
やってきた甚爾の撃った弾が、天内のこめかみを撃ち抜いて――
呪術廻戦73話「懐玉ー玖ー」のネタバレ
それでは、ここからは今話の内容に入っていきます。
透明人間のカラクリ
薨星宮と忌庫は、”天元”によって「隠す結界」を施された建物。
そのため入口に見張りを置くことが出来ず、”扉の位置”さえ分かってしまえば、侵入は容易です。
また、「天与呪縛」によって呪力がない甚爾は、呪術界において透明人間のような存在。彼が高専の結界内に侵入できたのは、呪力がなかったためでしょう。
しかし、五条戦で用いた”天逆鉾”をはじめ、様々な呪具を持ち歩いている甚爾。彼自身には呪力がありませんが、呪具には当然”呪力”が宿っています。
なぜ呪具の呪力によって高専の結界で弾かれなかったのか、という疑問が湧きますが、そこにもカラクリがありました。
彼は五条戦でも体に巻き付けていたように、「物を格納できる呪霊」を飼っています。
呪具を呪霊に入れ、且つ呪霊の体を呪霊自身に格納させることで、普段は体内に呪霊をしまっている様子。
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(出典:呪術廻戦9巻 芥見下々 集英社)
以上の仕組みで、あらゆる呪具を携帯したまま”結界”を素通りすることを可能にしていたようです。
夏油 vs 甚爾
ぺらぺらと情報を喋る甚爾に対し、「もういい」と言葉を遮る夏油。
「天与呪縛」を持つ人間は、呪術師の使う”術式の開示”のように、”情報を開示”することが能力の底上げになるようです。
ここで、毛ほども残穢(ざんえ)を残さずにやってきたことから、「何故薨星宮へ続く扉が分かった」と夏油は問います。
甚爾は「天与呪縛」によって五感も底上げされている様であり、臭跡や足跡によって辿ってきたとのこと。
また、道中の黒井にも危害を加えたようであり、そこまで聞いた夏油は「やはりオマエは 死ね」と、手持ち呪霊の”虹龍”をけしかけ、攻撃を始めます。
夏油の手持ち呪霊の中で最高硬度を誇る”虹龍”でしたが、甚爾は一撃で相手を両断。
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(出典:呪術廻戦9巻 芥見下々 集英社)
驚く夏油ですが、彼は攻撃の手を休めません。
口裂け女のような呪霊に問いかけられ、”簡易領域”に閉じ込められた甚爾。
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(出典:呪術廻戦9巻 芥見下々 集英社)
「わたし きれい?」と呪霊に問いかけられた甚爾は、「質問に答えるまで お互いに不可侵を強制する簡易領域」と直感します。
甚爾が「趣味じゃねぇ」と答えると、糸切り鋏を取り出した呪霊。
その時、甚爾の周りに巨大な糸切り鋏が複数現れました。
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(出典:呪術廻戦9巻 芥見下々 集英社)
体を切り裂かんとする鋏を前に、甚爾は”天逆鉾”によって術式を強制解除させ、冷静に対処します。
決着
口裂け女呪霊の攻撃を退けた甚爾でしたが、いつの間にか間合いの中に夏油の姿が。
「天与呪縛」によって圧倒的な力を持つがゆえ、「終わりだな」と勝ちを確信した甚爾。
しかし、夏油の狙いは近接戦闘のような手段に出ることではなく、「呪霊操術」による”武器庫呪霊”の強制取り込みにありました。
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(出典:呪術廻戦9巻 芥見下々 集英社)
「呪霊操術」は、降伏した呪霊を取り込み、自在に操る術式。
しかし、階級換算で2級以上の差があれば、無条件で取り込むことが可能です。武器庫呪霊はせいぜい3級以下の低級呪霊であり、条件を満たしているはず――
しかし、なぜか”取り込み”は弾かれてしまいました。
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(出典:呪術廻戦9巻 芥見下々 集英社)
異常事態に驚く間もなく、甚爾によって”口裂け女呪霊”もろとも斬られてしまった夏油。
「呪霊操術」使いは死後に取り込んだ呪霊がどうなるかわからないようであり、甚爾は夏油を気絶させました。
こうして、甚爾によって撃破されてしまった”最強の2人”。
しかし、死んだかに思われた五条の指が動いて――
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(出典:呪術廻戦9巻 芥見下々 集英社)
呪術廻戦73話「懐玉ー玖ー」感想
今回の記事、いかがでしたか?
甚爾の圧倒的実力により、夏油までもが撃破されてしまいました。
ちなみに今回夏油の”強制取り込み”が弾かれてしまったのは、甚爾と武器庫呪霊との間に”主従関係”が成立していたから。
”取り込み”が成功していれば、結果は違ったのかもしれませんね。
例え素手でも甚爾が負ける姿は想像できませんが、彼には呪力がありませんから、素手では呪霊を倒すことができません。
天内が殺され、今話では夏油も倒されてしまいました。
絶望的な状況ですが、最後の最後で動いた五条の指――
ここからの展開も楽しみですね!
それでは今回はこの辺りで。
最後までご覧いただいてありがとうございました!